大阪工業大学
産後院 -地域の新しい実家-
土岐彩実 / 空間デザイン学科 建築デザイン研究室
近年、少子化が進みその背景として核家族化やシングルマザーの増加、実家と疎遠になるといった傾向がみられる。そのため安心して子供が産めず、育児について不安を抱える女性が増加している。そこで今回私は「産後院」の設計を行った。 産後院とは少子化の激しい韓国で15年ほど前にできたもので出産後の母子を受け入れ産後の世話をしてくれる施設。産婦人科や助産院のプログラムに加え、産後の母子の体のケアが第一に考えられる。計画地は東西に約90m、南北に約10mという細長い土地で大阪市西区に位置する。郊外に建てるより生活圏内に建てることによりそこで生まれた繋がりを今後も続けられるようにと都市に設定した。利用者が地域の人たちなので子育て仲間ができ、いつでも頼る事のできる地域の新しい実家となる。