大阪工業大学
嗚呼、南海平野線
青山尚晃 / 空間デザイン学科 環境デザイン研究室
1914(大正3年)に開通した南海平野線は、今池駅-平野駅間を結ぶ5.9kmの道を走行していた路面電車だった。当時では珍しい二両編成で走行していたほど、地元の人たちに親しまれた。
しかし、時代の流れに伴い乗客数が激減。その背景には、大阪市営地下鉄の延伸や、阪神高速の全線開通などがあった。その影響もあり、南海平野線は1980年に66年の歴史に幕を閉じることになった。だが、南海平野線は33年経った今でも多くの史跡を残している。周りの町並み・風景は変わってしまったが、南海平野線はまだ生きていると私は感じたため、あたかも南海平野線が今の街中を走行しているような映像を撮影したいと思い、南海平野線が残した史跡を追いつつ、その中を走行している映像を撮影した。