大阪工業大学
八幡市駅前計画 -駅と山の間に-
植城浩太 / 空間デザイン学科 建築デザイン研究室
男山と線路に挟まれた京阪八幡市駅前。そこは京都府八幡市という都市の入り口でもあり、男山の山上にある石清水八幡宮へとつながるケーブル乗り場が隣接する観光の入り口。しかし、そこは駅前や観光地として広がりを感じることができず、石清水八幡宮のある男山を見通すことや、溜まりといえる空間がない狭い場になってしまっている。駅、ケーブル、ロータリーなどと、機能や全体を把握しにくいこの敷地に対し、新たな一体となる空間を提案する。駅から山へ連続するように屋根を配置し一体性を生み出す。さらに駅前として見通しやすく、溜まることのできるランドスケープ空間を成形する。そこは広場や飲食店、ギャラリーや市民図書館など駅前として新たなストーリーをつくっていく。やがて駅と山の間にある電車とケーブルの2つの駅が交わる1つの空間は、多くの市民や観光客に利用しやすい、新たな八幡市のシンボルとなっていく。