大阪工業大学
商店街に寄り添う老人介護施設
森本雅也/ 空間デザイン学科 建築デザイン研究室
「死ぬまで人間らしく生きたい」人は潜在的にそのような考えがあるのではないだろうか。しかし、年を重ね障害をもつと閉ざされた施設という箱に押し込められ、慣れ親しんだ土地や人々と隔離されてしまうという現実が存在する。そのように施設に押し込められた人々は「自分の居場所が見つからない」という感情を抱き、施設の中に潜むある種の所在無い空気感が「ココデハナイ ドコカ」へと気持ちを向かわせるのではないだろうか…。人の居場所を定義するには、そう感じさせてくれる人の存在が欠かせないと考え、商店街に寄り添うというテーマで老人介護施設の計画を行った。当計画の醍醐味は商店街周辺という パブリックな領域に、介護施設というセミパブリックな領域を挿入するところにあり、それを 実現させるために施設という「あんこ」を商店という「かわ」で包むことで実現している。
手伝ってくれた大西さん、奥野さん、新谷くん、竹爪くん本当にありがとう。