大阪工業大学
筆の書き心地を手軽に楽しむプロダクトの提案
桑原智佳 / 空間デザイン学科 プロダクトデザイン研究室
筆文字は、温かくていきいきした文字で、書き手の気持ちがそのまま文字に表れる。魅力ある筆文字を、家だけでなく外出先でも手軽に書けるようにしたいと考えた。一般的には、手軽に筆文字が書けるものとして筆ペンがあるが、筆ペンは濃淡やかすれを表現することが難しく、表現に限界がある。そこで、従来の筆ペンとは違う、筆の書き心地を損なわず、かつ手軽に楽しむプロダクト『筆日和』を提案する。
コンセプトは、毛筆にとって最大の魅力である濃淡やかすれを表現でき、なおかつ筆ペンのように持ち歩きやすく、手軽に使えるということだ。 筆日和は、水と墨が入っており、それぞれの量を調節することで、濃淡やかすれを表現できる。このような特徴を生かし、文字だけでなく、絵を描くこともできる。旅先などのさまざま場面で、感じるものを筆日和で表現し、楽しんでもらいたい。