大阪工業大学
WARP
阿部瑞希 / 空間デザイン学科 デジタルデザイン研究室
アパレル店舗の空間は、商品を陳列するための什器や壁面をデザインすることで、店内を華やかにしているパターンが多く、商品自体は空間デザインとは直接関わりのないものがほとんどである。また、顧客の最も目に入る高さであるゴールデンゾーン(80~140センチ)に置かれる商品は固定されることが多く、それ以外の商品は目に止まりにくいとゆう問題があった。これらの問題を解決し、新たな商業空間を提案する。「warp」は「新たなゴールデンゾーン」をデザインコンセプトにかかげたTシャツ専門店である。壁面を商品が展示される什器とし、そこに展示されたTシャツ自体が空間全体のデザイン要素となる。さらにその壁面を回転させることで、全ての商品がゴールデンゾーンを通るようになり、利用者は動きのあるおもしろい空間の中で商品を選ぶことができる。回転寿司のように目の前を去っていく商品に思わず手を伸ばしてしまうそんな遊び心のあるショップである。