大阪工業大学
チハラパン
-移動式パン屋とそれに伴うブランディング-
千原史圭 / 空間デザイン学科 ヴィジュアルデザイン研究室
様々なパン屋さんを調査するうちに、一般的なパン屋さんのパンは、サイズが大きく、値段も高く、形がどのお店も似ているものばかりだと感じた。そこで、ターゲットを小学生にしぼり、おやつとして気軽に買うことのできるパン屋さんを考え、同時にパンのデザインも行った。
パンのコンセプトは「見た目で味の分かるパン」で、子供にお菓子の代わりにパンを食べてもらうことを目的とし、全部で14種類のパンを考案した。
「店員とお客さんの対話を大切にしたい」という理由から、店舗型のパン屋ではなくコミュニケーションの取りやすいリヤカーでの移動販売にした。昔の紙芝居屋さんをイメージしたディスプレイや、子供でも覗き込める高さのショーケースを設置。移動中や販売中に流すための「チハラパンのうた」を作詞・録音し、デモンストレーション販売時などに曲を流しながら販売した。
子供たちと接しながらパンを販売することは、想像以上にやりがいを感じ、将来ほんとうにチハラパンを開業できたらなと思った。