大阪工業大学
鏡の塔
永元沙帆 / 空間デザイン学科 デジタルデザイン研究室
なぜか見入ってしまう不思議な世界。万華鏡はそんな魅力を持つ。既存の万華鏡では、せっかくの美しい景色を個人でしか楽しむことができない。そこで、複数の人々によって共有できる空間をつくり、万華鏡の可能性を広げることが出来ないかと考えた。それを可能にしたものが「鏡の塔」。 鏡の塔は、きれい、たのしい、そういった感情を誰かと共有できる万華鏡。映すものは普段誰もが目にするもの。普段見慣れているものだからこそ、鏡の塔を通して見たときに人に与える感動がより効果的だと考えた。今回は水と花を使用し、日常的な風景が塔を通って非日常的な空間を創りだす。空間表現の提案として、鏡の塔を新しい感情を共有できるものとして使用する。例えば、アトリウム空間でのランドマーク性のあるモニュメント、オブジェやイベント空間、駅中空間、ショーウインドウなど。人を集める事を目的とした空間で使用すれば、鏡の塔は人を集める塔になる。