拓殖大学
越美北線に導入する観光列車のデザイン提案
竹村亮度 / 工学部デザイン学科 シビックデザイン研究室
福井県の福井市と大野市を結ぶ越美北線は、沿線に歴史的観光資源や豊かな自然風景がある。しかし、観光名所の知名度は全国的にはあまり高いとは言えない。そこで、沿線の観光促進につながるような越美北線に相応しい観光列車のデザイン提案を行った。
以下の2区間での列車運行を提案した。
(1)福井駅~越前大野間「おくえつふるさと号」
「ふるさと」「福井・大野らしさ」を表現するため、外装デザインでは大野市の伝統的民家をモチーフとした格子組みと漆喰塗りをイメージした。内装では、食事やお茶を楽しむためのテーブルを備えた畳敷き座席やグループ客向けのコンパーメント席、地元のグルメやスイーツを販売する売店カウンターを用意した。
(2)越前大野駅~九頭龍湖駅間「トロッコくずりゅう号」
九頭竜川沿いの風景を楽しむ遊覧列車として、外の景色を直接楽しめるように、トロッコ車両を用意した。外観は、秋の九頭龍湖畔の紅葉をイメージするために、暖色系のカラーリングとした。内装には、福井県産の杉や桧を座席、壁、床などにふんだんに取り入れた。