拓殖大学
マレーシア女性のための家具“Hijab Wall”
ノル アイナ / 工学部デザイン学科 室内設計研究室
イスラム教徒の女性は、公共の場で髪の毛をカバーするために「ヒジャッブ」と呼ばれるスカーフを着用する。本研究では、ヒジャッブを美しく飾りながら収納することができるマレーシア女性ための家具を提案している。美しい色柄のヒジャッブを飾りながら、選びやすく収納する方法を検討した結果、「丸める」「掛ける」という方法を選択した。どちらも、1枚のヒジャッブを取り出すための動作が容易で、しまいやすい。中央のウオールユニットとベースユニット、その両側にサイドユニットを配する構成である。ヒジャッブは宗教的な意味を持っているため、イスラミックモチーフのデザインとした。また素材はバルカナイズファイバーを中心に、強化ダンボール、和紙などの紙材のみを用いている。バルカナイズドファイバーの特性を活かしたこのアイテムは、軽量で柔らかく、壁面への固定も容易である。収納性と装飾性を両立したマレーシア女性の部屋にふさわしいインテリアアイテムになったと考える。