拓殖大学
若年層のための会話誘発カードゲーム「ココカラ」の提案
頭川太志 / 工学部デザイン学科 コミュニティデザイン研究室
文化庁の「国語に関する世論調査」によると、すべての年代の半数以上が「初対面の人と話をすることが苦手」または「どちらかと言えば苦手」と答えている。この傾向を改善することは、今後の地域コミュニケーションやコミュニティデザインの促進に役立つと考える。以上の視点から、本研究では、若年層がその後の会話の糸口として、お互いの理解を深めることのできる会話誘発ツール「ココカラ」を提案する。「ココカラ」は小学校中学年から中学生までを対象とした会話誘発ツールである。「ココカラ」のセット内容は、初対面でも答えやすい質問による「ベーシックカード」30枚、今回の検証対象である高尾山学園の児童・生徒用の「コミュニティカード」15枚、6面体と12面体のサイコロ各一つで構成される。「コミュニティカード」15枚は対象に合わせて差し替えられる仕様となっている。これらのセットを使用し、遊ぶことで話すトレーニングや自己発見、友達つくりの手助けとなる。