拓殖大学
山と木に関わる仕事を知る木育用玩具の提案
岡部真大 / 工学部デザイン学科 用品設計研究室
木の良さやその利用の意義を学ぶ取り組みに木育がある。本研究では、子どもたちへの木育をさらに推進することを目的に、山と木に関わる仕事を題材とした玩具を提案した。山と木に関わる仕事にはさまざまな作業があるが、今回は、植林作業、枝打ち作業、伐採作業、運搬作業、木製品の完成、といった5項目を玩具に盛り込むこととした。まず、植林作業では木に見立てたパーツを山を模ったベースに差し込むことで植林を理解し、枝打ち作業では木に見立てたベースにつけられた棒状のパーツを抜き取ることで枝打ちを理解することができる。伐採作業では鋸で木を伐る作業が疑似体験でき、運搬作業では伐った木をトラックに載せ、山から運び出す体験ができる。山から運ばれてきた木はさまざまな木製品となるが、今回は子どもたちに馴染みの深い積み木を制作し、理解を促した。玩具を作業ごとに示すことで山と木の仕事が理解しやすくなり、木に関心を持つきっかけとなるのではないかと考える。