拓殖大学
館ヶ丘団地 YORIDOKORO
~地域の活性化とコミュニケーションを促す学生シェア団地の提案~
藤巻 馨 / 工学部デザイン学科 室内設計研究室
いろいろな大学が集まっている八王子の地の利を生かし、学生と地域の人々がともに暮らすための、開かれたシェアハウスを提案する。設定地は八王子市館町の「館ケ丘団地」である。この団地は、現在高齢化が進みオールドタウンと呼ばれ空き部屋も増加している。そこで、空き家になった住居を学生向けのシェアハウスとしてリノベーションすることで、オールドタウンと化した団地に学生を呼び込み、地域の活性化を促すと同時に学生に対するメリットを両立させる提案を行う。基本的には既存の構造体を利用し、建物内部および建物間のスペースを工夫することで、種々の変化に対応できるものとする。具体的には空き家を対象にした学生用シェアハウスおよび、高齢者向け居住スペース の提案、エレベータのない低層棟に接続するスロープ・デッキ「YORIMICHI」、学生を中心とした交流の拠点「YORIAI」である。交流の場をいくつか設置することで、多世代間での人と人が自然と交流できると同時に、その大切さを学生と地域住民双方が実感できる場となる。