金沢美術工芸大学
INTER-LINE - メンズテーラードを基軸とした性差の融合 -
森岡 まりの / 美術工芸研究科 デザイン専攻 ファッションデザインコース
「Intersection of Gender -メンズテーラードを基軸とした性差の融合-」をテーマとしたブランドを構築した。今日の社会では、新たな価値観や秩序の転換期の中でより”確かなもの”が求められている。レディースファッションにおいても、デザインだけではなく仕立てや素材にこだわりや誠実さを感じるものが求められるのではないかと考える。本テーマにおいては紳士服地を使用し、男性的な直線のシルエットを表現しながら女性の身体に沿ったパターンの研究・制作を行った。またディテールにおいてメンズテーラード特有の内ポケットやカラークロスを取り入れ、ベンツにデザイン上のアレンジを加える等、新しい感覚のアンドロジナスを目指し制作した。2014-2015秋冬コレクションを想定し、“スタイルの一つとしてのフォーマル”をコンセプトに、日常のワードローブの一つとして純粋に楽しむための仕立てもデザインも良質なレディースウェアを提案する。