金沢美術工芸大学
雨びより -金沢土産の雨合羽-
杉本 志織 / 美術工芸学部 デザイン科 製品デザイン専攻
2015年春、北陸新幹線が開通すると金沢を訪れる観光客や金沢から都市へ多くの人が行き来することが予想される。そこで、金沢は日本一雨の日が多い観光地であることを生かし、旅先でも使えてかつ手みやげとして人に贈ることもできる雨合羽を提案する。観光客が旅先で快適に過ごせるよう前と後ろで長さやかたちを変えた。前面は膝上丈で動きやすく長めのトップスを着ても隠れる長さで、背面は余裕を持たせ、リュックサック等の大きな鞄を持ったまま合羽を着てもすっきりと収まる。また地面からの雨の跳ね上げからも身を守ってくれる。合羽を折り畳んだときのかたちを生かした五角形のパッケージで、中には金沢の地図と折りたたみ方が書かれたリーフレットを同封して販売する。お土産にも選ぶ楽しみを感じてもらうためにS M Lの3サイズ5色展開で、袖口と裾には加賀百万石ゆかりの梅や鉛瓦、雪吊り、兼六園、魚介の柄を施した。観光客の目線で装い、着やすさ、持ち運びを考えたお土産「雨びより」は、金沢の魅力を全国に発信する。