金沢美術工芸大学
luvul
岡田 慈 / 美術工芸学部 デザイン科 製品デザイン専攻
近年、公共交通機関や施設の充実により国内短期旅行が急増し、特に「お金と時間をかけずに近場で気軽な贅沢を」という若者の一人旅が人気を集めている。しかし、旅行に欠かせない荷物は、邪魔というイメージが定着している。そこで私は、「荷物を纏う」というコンセプトのもと、人体と荷物の関係性を突き詰めたトラベルバッグを提案する。「LUVUL」は、必要な物を取り出しやすい機能性と、体にフィットして負担を軽減させる快適性、魅せるテクスチャのファッション性を兼ね備えている。荷物を入れるスペースをメインバッグとサイドポケットに振り分け、よく出し入れするものとそうでないものを分けて携帯することができる。また、纏う形と持つ形の両方を、シーンに合わせて簡単に変形させることが可能。更に、メインバッグ部分のスリット構造は内容量に合わせて伸縮し、バッグとしての新しい表情を生み出した。このバッグを使用する事で、快適でファッショナブルな旅を楽しんでほしい。