金沢美術工芸大学
みんなの庭 地域公共緑地の提案
池上 裕子 / 美術工芸学部 デザイン科 環境デザイン専攻
将来的に小学校が統廃合になると仮定し、その場所を活用して「地域の庭」を創造します。現在、少子化により日本全国の小学校の廃校・統廃合が増加しているという状況があります。金沢市内の複数の小学校でも統廃合が進んでおり、それに伴い今後このような小学校施設をどのように扱っていくのかという問題があります。ここでは、ガーデニング、散歩、通り抜け、休息などの静かなアクティビティを中心として楽しめます。庭の形は、園路を木の枝や幹、各エリアの休憩所やベンチを花で表し、敷地全体に白梅の木が咲いているように見立てました。この提案では、これまでに無い新たな公共の場を作るものです。地域の公共緑地として日常的に使われ、住民同士が顔を合わせる機会が増えることで地域コミュニティのつながりが深まり、よりよい街づくりへとつながる空間です。