金沢美術工芸大学
楚々 - テキスタイルで作るコンテンポラリージュエリーブランドの提案 -
大戸 千尋 / 美術工芸研究科 デザイン専攻 ファッションデザインコース
現代、私達の価値観は多様化し、「ラグジュアリー」という言葉においても捉え方は人によって様々に変化します。私は、このラグジュアリーという言葉を作り手のこだわりや思い、知性がこめられたものや、手間ひまかけて作られたものから感じる事ができる充足感、つまり『エモーショナルなラグジュアリー』として捉えたいと考えました。
今回は、自身が考える「ラグジュアリー」をテキスタイルに落とし込み表現するコンテンポラリージュエリーのブランドを提案します。ジュエリーは絹糸等の繊細な素材を中心に使用して主にミシンワークを用い、オリジナルレースとしてステッチや刺繍を施し造形します。従来の貴金属のジュエリーではなく、柔らかい素材を用いる事によって新たな価値観と魅力のあるものを展開します。またブランドイメージをより明確に作り上げるひとつの要素として、ワンピース等のクローズについてもアイテム展開を行いました。それらにより女性達の外出を軽やかで可憐に彩るブランドを提案します。