金沢美術工芸大学
つけかえ人形キメラ
西脇 ちえり / 美術工芸学部 デザイン科 視覚デザイン専攻
女性にとって美の追求とは、時代を越えて長きに渡る不変のテーマです。その一端としてプチ整形が日常にとけ込むようになった今、整形して当たり前の時代がくるのも時間の問題かもしれません。私が小さい頃に遊んだ着せ替え人形は年上の女性への憧れや夢が詰め込まれたおもちゃでしたが、いつか整形が当たり前の時代になったとすれば、着せ替え人形も洋服ではなく体をつけかえて遊ぶ歪な物になっているのではないかと考えました。女性にとって美の追求とは逃れることの出来ないテーマなのかもしれません。ですが、未来の小さな女の子にとって整形が憧れや夢になるような世の中になってしまうとすれば、少し寂しく思います。