東京造形大学
モラトリアム・カットアップ
柴野 太朗 / デザイン学科映画専攻領域
自分は昔から何も変わっていないはずなのに、ふと気がつくと周囲の友人達はすっかり大人になっていて、自分だけが置いていかれてしまっているような感覚になることがある。デジタル化が推し進められている近年の風潮とも相まって、主人公のフミヤは次第に周囲から取り残されていく。
文章や音楽で用いられる「カットアップ」という手法からインスパイアされて制作した作品。過去と現在、虚構と現実とが交錯しながら物語が展開していく。映像的に実験的な要素を多数盛り込みながらも、ポップでエンターテイメント性のある作品として成立させるということを意識して制作した。