東京造形大学
花あかり
櫻井 駿 / デザイン学科グラフィックデザイン専攻領域
卒業制作に取り組むに当たり、できるだけインパクトのある作品を目指しました。卒業制作展に来て下さった人々の頭に、「あの作品は美しかったな」という強い印象を残したかったからです。そこで私が考えたのが「七夕飾り」という表現方法でした。私は幼い頃から七夕飾りが大好きで、地元の七夕祭りなども毎年欠かさず見に行っていました。暗闇の中、光の灯った七色の吹き流しをかき分けながら歩くのは私にとって最高の美的経験だったように思います。今回は展示を見に来た人にもそのような経験をしてもらうべく、自分流にアレンジした七夕飾りを部屋いっぱいに飾りました。カラフルな作品に仕上げたかったという事と、卒業に花を添えるという意味から、四季の花を題材に選んでいます。飾り表面に使用した切り絵や吹き流し一本一本の染めまで、全て手作業にこだわり制作しました。