東京造形大学
その日
今岡 要子 / 美術学科彫刻専攻領域
胴体をまのびさせることによって、大きく反らせた態勢を無理なく伸びやかに見せ、さらに脚から上へと流れてゆくにつれて徐々に動きを遅らせようとした。とどまる右腕と、その対照的に行方が見えない左腕は、過去と未来を意識している。彼女はゆっくり立ち上がる。目映さを感じさせるその表情には、同時に喜びや期待も灯している。
胴体をまのびさせることによって、大きく反らせた態勢を無理なく伸びやかに見せ、さらに脚から上へと流れてゆくにつれて徐々に動きを遅らせようとした。とどまる右腕と、その対照的に行方が見えない左腕は、過去と未来を意識している。彼女はゆっくり立ち上がる。目映さを感じさせるその表情には、同時に喜びや期待も灯している。