東京造形大学
新しいフェアトレードの提案
中山 あきの / デザイン学科サステナブルプロジェクト専攻領域
高校生の時にカンボジアのゴミ山で生活する子供たちを見た事をきっかけに、親・環境・教育など、何不自由ない生活の私たちに、出来る事はないのか。何も出来ない自分に不甲斐なさを感じながらも、新しい仕事づくりをする事で役に立つ事が出来るのではないかと思い、フェアトレードに興味を持ち、フェアトレードについて研究しました。私たち消費者は、社会貢献活動など無縁な生活に思えてしまいますが、フェアトレードは生産者に配慮された、環境に配慮された商品であります。しかし、そのフェアトレード商品は実際に行われているのか、生産地のどのような影響を及ぼしているのか調査しました。
その結果、フェアトレードには3つの種類があり、「認証ラベルによる実際には行われているかが不透明なフェアトレード」「顔の見える透明性のある貿易だが、日本に輸入する為の企業目線のフェアトレード」「生産者の目線で、現地で自立し現地に広めるコミュニティトレード」です。
顔の見える透明性のある貿易も、結局は日本に輸入する為の商品の為、気付かずうちに環境を壊している可能性があります。
私は商品事例を通し、その商品が生産者・現地の環境にどのような影響をもたらしているのか、調査し生産者にとって本当に"フェアな"貿易とは、生産者目線で現地な人と一緒に現地で発展させる貿易こそ、フェアトレードなのではないか提案致しました。