東京造形大学
文字入力インターフェイスについての研究 「手の不自由な人の為の足用キーボード」
小嶋 舞子 / デザイン学科メディアデザイン専攻領域
「手の不自由な人の為の足用キーボード」
普段私達が使用しているキーボードは、手を使う事を想定された製品です。しかし、世の中には様々な理由を持ってして手を使う事が困難な方々がいらっしゃいます。
そのような方々でも楽々とパソコンに文字を入力する事が可能なキーボードを考案致しました。
本体の形状は、椅子に座って打つ事を想定し、扇状で段差を付け、足に負担を出来るだけ掛けない様なデザインになっております。キーボタンの形も、手よりも不器用な足の事を考慮して平らな物ではなく、ドーム型の物を使用しました。
このキーボードの重要な点は何と言っても文字の並び順です。手は指が10本ありますが、足は2本しかありません。日本語をローマ字入力する際、左右に位置された2本の足だと、私達が普段使用しているキーボードの文字の並び順では足を交差したり、文字によっては両足を極端に左右に振ったり、寄せたりしなければならなかったり…等、大変な思いをする事になってしまいます。
そこで、左足側に母音を、右足側におよそ使用頻度の高い子音を集めた並び順(英字の並びのみDVORAK配列を引用)にする事により、完全ではありませんが大体左足と右足を交互にリズム良く文字を入力する事が出来る仕様になっております。"