東京造形大学
UNTITLED
高山 夏希 / 美術学科絵画専攻領域
以前までは人間が人間以外の動物に見える瞬間や、動物が人間に見える瞬間、人間が愛玩動物に植え付けている人格など関心があり、また動物の生態の中にある人間と重なるものなど、自分の身近な動物を扱っていたが、「CAMEL > Rider2013」、「CAMEL Rider2014」では、モンゴルのラクダとラクダに乗った人> の写真をもとにして描いている。
身近ではない動物であり、風土も全く違うが他人事とは思えない人間と動物の関係性がそこにあり、モチーフとした。実際に関係や立ち位置を画面上で計りながら描いている。
ポンペイのペスピオ火山の噴火によってできた人間の剥製をみて魂はそこにないが、生きているものよりもリアルな、生死の一瞬の確かな“形が”残っていることを感じ、強烈な記憶にのこっているものがつながって作品となり今回は一つの空間としてみせた。