大阪工業大学
「まちを耕す」
白岩誠輝 / 空間デザイン学科 建築デザイン研究室
私は大阪市港区市岡にあるJR臨港貨物線の廃線跡地を囲む敷地に都市で暮らす人々が畑づくりを楽しむ戸建の集合住宅を計画した。大阪のものづくりを支えてきた町工場と住宅地が多く混在する市岡の町も、年々加速する町工場の衰退により都市の空洞化が進みつつある。そのなかで貨物線の跡地や空き工場などのまとまった空き空間が有効に使用されていない現況の街区・大阪臨港線跡地・空き空間を農の要素を加えた集合住宅として再構成することで、都市内空地を有効に利用する。さらに都市で暮らす人々が畑づくりを楽しむだけでなく生産・消費を自立的に行えるように、レストランなどの商店を盛り込んだ暮らしの場を計画した。