金沢美術工芸大学
第61回 美術工芸学部卒業制作展
行きなの標(ゆきなのしるべ)
- 向幸菜
- 美術工芸学部デザイン科 視覚デザイン専攻
クリスチャンである自分が日常的に読んでいた聖典。そこに記されている聖句は私を励まし、時には戒め、導きを与えてくれた言葉である。そしてこの言葉たちは、不安になったり落ち込んだりどんな環境の中でも私を導く「しるべ」となる存在である。
この作品は、私の人生の基盤となっている聖句をピックアップし、過去の自分の経験や出来事、思いを視覚化し、版に閉じ込め、永遠に残る金属のメモリーとして表現した作品である。
落ち込んだり、辛いことがあってもこれからもこの言葉たちは、私を導く永遠の「しるべ」となるだろう。