卒展レポート

金沢美術工芸大学

第61回 美術工芸学部卒業制作展

  • パラメトリックデザインをプロダクトに用いる研究 – ヘルメットへの応用
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パラメトリックデザインをプロダクトに用いる研究 – ヘルメットへの応用

張 庭瑞
大学院美術工芸研究科 デザイン専攻
製品デザインコース

本研究はパラメトリックデザインの特徴を生かした自転車用ヘルメットの提案である。パラメトリックデザインの特徴のひとつとして数値を変動させることで様々なデザインバリエーションを作ることが出来、今回はこの特徴を自転車のヘルメットデザインに応用した。その理由は、人の頭蓋骨の形状はそれぞれ異なり、頭蓋骨の強度も均一ではないからだ。マスカスタマイゼーションが普及する社会を想定し、パラメトリックツールの特徴を活かし、3Dプリンティングで頭蓋骨の強度と形状に合わせた衝撃吸収ライナーを設計することが出来る。このカスタマイズライナーにより、軽量で通気性の良いフィット感と、頭部の弱い部分をしっかり守ることができ、安全性と通気性を両立できた。また、都市の使用者に特化し、プロダクト、サービスと共に使用者を守る。この提案は、ヘルメットとライナーの形だけではなく、ロゴのデザインまですべてのプロセスにおいてパラメトリックデザインを活用し、その可能性を追求した。

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