テクノロジーの進化によって人々のライフスタイルが変化し、生活における仕事以外の要素が重要性を増す次の時代において、スポーツはよりその価値を高める分野の一つである。しかし、働く人々にとってスポーツは様々な要因から敷居が高く、お金を払ってスポーツジムなどに通わなければなかなか継続が難しい環境にある。
そこで、忙しい社会人であっても生活の中で自然と生まれる「移動」という行為を、自分の足で行うことで一つのスポーツとし、それらを足がかりに他の様々なスポーツへと積極的に展開させる場を考えた。
歩道の狭い金沢では、最も広い歩行空間となりうる犀川の河川敷をフィールドに設定した。そこを通って片町や香林坊などの中心市街地へ向かう人々が気軽に他のスポーツを行える仕掛けをすることで、この場所が生活とスポーツを繋ぐ新たな場所になる。