卒展レポート

金沢美術工芸大学

第61回 美術工芸学部卒業制作展

  • KIRIMARU<br />-今後の伝統工芸の在り方を問う-
  • KIRIMARU<br />-今後の伝統工芸の在り方を問う-
  • KIRIMARU<br />-今後の伝統工芸の在り方を問う-

KIRIMARU
-今後の伝統工芸の在り方を問う-

高井良 未波
美術工芸学部デザイン科 環境デザイン専攻

金沢の桐工芸である桐火鉢を現代のライフスタイルにあう製品へリデザインしました。テーブルウェアシリーズとして桐工芸ブランド『KIRIMARU』を提案します。ブランド製品は桐の断熱性や軽量性を活かした桐火鉢の機能と轆轤加工の伝統技術を継承しています。
メイン製品である卓上調理器具は桐の断熱性が卓上で安全に使うための保護機能や料理を長時間保温する機能となり、軽量性は日常のシーンでの出し入れをしやすくする機能へ受け継がれています。また、シリーズ展開として桐の断熱機能を利用したカップホルダーとペンダントライトを制作しました。『KIRIMARU』 は丁寧でシンプルな暮らしに合う洗練されたデザインと桐工芸が描く新しいライフスタイルを提案します。
研究を通して、今後の伝統工芸は本質的要素を受け継ぎ進化することで、伝統としての魅力ではなく物としての魅力を感じる在り方へと変化すると考えます。

作品一覧