卒展レポート

金沢美術工芸大学

第61回 美術工芸学部卒業制作展

  • リンパ浮腫診療を快適にするツールの研究
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リンパ浮腫診療を快適にするツールの研究

秋山 朝子
大学院美術工芸研究科 デザイン専攻
製品デザインコース

多くの問題を抱えるリンパ浮腫診療をデザインの力でいかに快適にするかを研究した。リンパ浮腫とはリンパ液の流れが滞ることで四肢が腫れ上がってしまう病気の事である。現状の診療では、患部の周径を測ることで病状進行を記録しており、時間がかかる、患者に負担がかかるといった問題が発生していた。これらの問題を解決するため、患部の周径と体積を測定するための3Dカメラのデザインと、患者と看護師をつなぐアプリケーションのデザイン研究を行う。3Dカメラを使って患部の測定をすることで患者と看護師の負担を減らし、測定したデータや診療結果などを、アプリケーションを通じて患者のスマートフォンで確認できるような仕組みを提案する。また、このアプリケーションを通じてリンパ浮腫患者の病院通いが少しでも快適になる事を期待する。医療従事者の方に協力いただき、どのようなカメラの形状、アプリケーションのグラフィック等がふさわしいかを検討した。

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