卒展レポート

金沢美術工芸大学

第61回 美術工芸学部卒業制作展

  • KUTANI SAVON<br />-地方活性化を目的とした新しいブランディング-
  • KUTANI SAVON<br />-地方活性化を目的とした新しいブランディング-
  • KUTANI SAVON<br />-地方活性化を目的とした新しいブランディング-

KUTANI SAVON
-地方活性化を目的とした新しいブランディング-

平川 美帆
美術工芸学部デザイン科 環境デザイン専攻

2015年の北陸新幹線開業を機に、金沢の街はターゲットを観光客に寄せた商品が多く見受けられるようになり、観光資源と街の人が分離しつつある事に私は違和感を覚えました。そこで環境デザインの視点から、観光客ではなく街の人をターゲットとした新しいブランド「KUTANI SAVON」を提案します。 KUTANI SAVONとは、日常使いできる石鹸と装飾性の高い九谷焼を掛け合わせ、豊かなバスタイムを提案する石鹸ショップです。九谷の特徴である絵付に着目し、柄から石鹸の効果を選び愉しみます。中には九谷焼のコアが入っており固形石鹸でも最後まで泡だてやすくなっています。店舗は平日と休日の金沢の人の行動から読み解き、仕事帰りに立ち寄れる香林坊と、休日に遠出できる九谷復興の地・加賀の2箇所に設置しました。街に愛されるポイントとして、街づくりの考えにならい、1歴史を汲み取ること、2効果的な商品であること、3商品と触れ合う機会を作ることと設定し、九谷の街や歴史をなぞりながら商品の開発、九谷の新しい柄の研究、二つの店舗を含めた総合的なブランディングをしました。

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