金沢美術工芸大学
Network-type Architecture's
堀場絵吏 / 美術工芸学部 デザイン科 環境デザイン専攻
まちに分散した幾つかの建築を巡ることで、人と町をつなぎ、まち全体を豊かにする地域再生モデルの提案。人口減少、都市人口の増加により町の空洞化が進む中、金沢市の歴史文化遺産に囲まれたエリアの未利用施設に注目し、各所の特徴を反映させた建築を巡ることでネットワークのように町を紡ぎ、城下町の都市構造を生かしたまちづくりとする。
一プランである里見町エリアでは、金沢21世紀美術館と豊かな自然環境から、用水の開渠化、アーティストが滞在制作を通し地域交流できる場、隣接する未利用施設を重ね合わせた周辺動線への通り道の構築を目的とし、「用水」を切り取ったギャラリー、「町家フレーム」を活かしたアーティストインレジデンス、「路地裏空間」を利用したアーケードラボを計画。
未利用施設を再考し自治体と市民と来街者が参加できる仕組みへと転換していくことで、人から都市のスケールまで複数に横断した新たな空間性を付加している。