金沢美術工芸大学
~ウォータースポーツの新しい体験~ 水上歩行遊具
村田 駿 / 製品デザイン
昨今のデジタル技術の発達に伴い、ゲームや3D体験などによるバーチャルな世の中になってきている。一方で、自然と触れ合えるようなリアルな体験が求められてくる。そこで水上歩行という新しい体験をすることでより多くの人にリアルな体験に興味を持ってもらおうと考えた。ただの水上歩行遊具ではなく、靴のような気軽さや使いやすさを追求した。そのため陸上から履いて水上に向かえるように考えた。また、ビンディング機構を用いて靴とボードが脱着でき、転覆時には勝手に外れるようになっている。ターゲットは30代、40代前半の男女。使用場所は、穏やかな川や湖。ボードの裏の弁が水を掻く時に起きて袋状になり、進む時にはフラットになることで水上を推進することができる。休憩時には、内側の紐を縮めて左右のボードを合わせることで中央に座るスペースができ、座ることで改めて壮大な自然を眺めることが出来る。静かな波の上でのゆったりとした散歩を味わい、新たな楽しみを見つけてほしい。