金沢美術工芸大学
住まうようにツクル -まちなか市民工房の提案-
岡田侑里 / 美術工芸学部 デザイン科 環境デザイン専攻
必要なものが手元にないとき、皆さんならどうしますか。
近年、ユーザーの要望は更に多様化し、これに対応可能なモノづくりが行われています。また、技術の進歩によってモノづくりの一部がプロアマ問わず開放され、自分で欲しいものを1から作るということが“むかしより”簡単になりました。
逆に言えば工作機械の廉価化や工作機械を提供している場所が増えたのにも関わらず、それを使うための肝心の「ノウハウ」を共有する仕組みがないという現状があります。そこで私は自分が欲しいものを自分で作りたいときに「ノウハウ」を共有できる仕組みを持った市民工房を提案します。
ビルの空きテナントが目立ちつつある南町付近のビルの1階と地下を利用しておく害からでも屋内を覗いたり、多くの人に立ち寄ってもらえるようにスキップフロア構造でデザインしています。
現在は非日常という位置付けにあるモノづくりを、より日常的な行為として、生活と密着した形態に落とし込みます。この場所を拠点に、この街が持つ持久力を高め、独立していく仕組みを生み出します。