金沢美術工芸大学
暮らしの中心にある未来の家
-スマート化による20年後の金沢まちなかエリアの暮らし-
小森翔伍 / 美術工芸学部 デザイン科 環境デザイン専攻
この提案は、スマート化によるみらいの金沢まちなかエリアでの暮らし方です。現代の世の中の暮らし方様々な変化を与える「スマート化」が、20年後の金沢にどのような変化をもたらすのかという視点から新しい暮らしを考えます。
例えば、働き方。現在、ITかによるテレワークという働き方が世の中で注目されていますが、共働き家庭が多い金沢にとって、毎日会社に行く必要がなく家で仕事をすることが出来れば、家族全員が家で過ごす時間が長くなるのではないでしょうか。又、電気自動車が普及することで家と車の関係が変化します。車を家の中に駐車できるようになれば、車を降りた後わざわざ玄関を通らなくても家の中に入ることができたり、車の中が居室になる事も考えられます。他にも、スマートハウスの開発によって家の中で作ったエネルギーを豊かな暮らしに変換する事が可能になる等といった、暮らし視点での技術の進化を手がかりに、家を中心とした豊かな暮らしを創ることが可能になるのではないでしょうか。
昔のまちなかエリアでは、商人が町家の中で商売(仕事)も生活も一緒に営んでいました。それから時が過ぎ、忙しい日々のなかで、家が寝るためだけのような場所になっているのではないでしょうか。そんな現代に改めて、再び仕事と生活が近くなる事によって起こる20年後の暮らし方「家で暮らす」ということを提案します。