金沢美術工芸大学
舞台・銀河鉄道の夜
-星空の下で見る野外劇―
本間愛子 / 美術工芸学部デザイン科環境デザイン専攻
私は美術セットが好きだ。中でも演劇では物語がセットに命を吹き込み架空の世界を体験する感動と喜びを人々に与える。
星空の下で演じられる野外劇「銀河鉄道の夜」
金沢市キゴ山銀河の里に特設野外ステージが建設される事を想定し、そこで演じられる銀河鉄道の夜の美術セットを提案をする。
舞台と観客が空間によりダイレクトに繋がれたエンターテイメントである演劇。ホール空間から解き放たれ、星空そのものをセットの一部として取り込む事によって、ステージ上の世界は無限に拡張されていく。
近年スマートフォンやタブレットPCなど情報端末の発展に伴い私達は日々「画面」を隔てたやりとりをし、常に物事と距離を置いていると感じる。
こんな時代だからこそ、美術セットは人々に懐かしくも新鮮な感動を与えてくれるだろう。