食生活を豊かにする水気耕栽培ユニット
Steam cultivation unit for affluent dietary life

鹿島彩加 / 美術工芸学部デザイン科製品デザイン専攻

家庭菜園に食べる要素を加えた、趣味と実益を楽しむライフスタイルであるフーデニングが注目を集めています。そして昨年発生した東日本大震災の影響で、食への安全性への関心が更に高まっているなかで、新しい食生活のあり方をデザインしたいと考えました。今回私がデザインするのは室内で野菜を育てる、土を使わずに養液を野菜の根に直接噴霧させる水気耕栽培ユニットです。葉野菜やハーブの種が蒔かれている専用のスポンジをセットした器を、噴霧パーツに取り付け、タンクに水を足すだけで簡単に野菜を育てることができます。器は最大6個取り付けることができ、野菜を小分けして育てることで、キッチンツールとしても使いやすく、定期的に野菜を収穫することができます。また、それぞれの器に野菜の好む色の光を照射して、野菜の発育を補助するとともに、インテリアとしても楽しむことができます。産地「我が家」の野菜をいつもの食卓にプラスすれば、より豊かで新しい食生活のはじまりです。

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