金沢美術工芸大学
冂 金沢を象徴するタワー
岩切翔成 / 美術工芸学部デザイン科環境デザイン専攻
その場所、その時代を映してきたタワー。技術の革新、経済の収束からその高層化と必要性が問われつつある未来。そんな未来の金沢にあるべきタワーのカタチをデザインする。
金沢を象徴しながらも、主張せず。卯辰山を越えない高さに抑える。景観を害さず、風景の一部を成す。その存在を点しながらも消えようとする。裏も表のような、曖昧な建築。
現ポルテ(ホテル日航金沢)を対象に再構築する。比較できるよう機能は現状を維持。障子をモチーフにしたカーテンウォールが幾重にも表情を変え、木と和紙の粒子感が和らかく周辺環境に馴染む。木質ハイブリッド構造の無理のない木造架構により合理的且つ必然的となり、文化として根付く。金沢と人を迎え、金沢と人に迎えられるタワー。