金沢美術工芸大学
アクティブライフを促進する、都市型コンパクトカーの研究
~アーバンピックアップビークルの提案~
大畠拓也 / 美術工芸研究科 デザイン専攻製品デザインコース
工業製品の多くは、「形態は機能に従う」という言葉を基軸にデザインされています。多くの場合、シンプルで使い勝手の良いものが良いデザインとされます。しかし、クルマのデザインは使い勝手のみでデザインを構成する事はできません。社会環境、人の思いなど、あらゆる要素が密接に重なり、その人の趣味や生活をも表現します。都市部におけるアクティブライフに着目し、ピックアップトラックの機能を有した都市向けのコンパクトカー[UPV]を提案します。[UPV]はコンパクトカーのようなスマートでスタイリッシュな形状をしながら、中身は、まるでトラックのようなアクティブで大容量の荷台を持っています。また、ショルダー下のライトは、さらなる視認性の向上と、ファッション性を高めます。機能を全面に押し出さず、都市に見合った先進性を身に纏うことで、次世代の若者のアクティブライフをより促進させ、都市ならではの多様なライフスタイルを支えるでしょう。