金沢美術工芸大学
感性の暖房機器
筆谷直揮 / 美術工芸学部デザイン科製品デザイン専攻
現在、様々な暖房機器は暖まるまでのスピードやランニングコストの削減という技術面の改良に向けられてきたが、ここでは機能面は満たしながら感性にも訴えかける暖房家具を提案したい。想定される利用はホームユース向けのパーソナルヒーター。現在、間取りのワンフロアが大きくなる中で副暖房機器の使用が増えていることから、どこにでもすぐに移動させられ、心地良く暖まりたいというニーズに着目した。現在まで、充電式ヒーターの提案は行われてきたがそうしたものとの大きな違いは、フェイクファーによって生まれる触れたくなる触覚や、生き物を抽象的に表したカタチから感じられる記憶を利用してプロダクトとの接点を豊かにしている点である。製品のお腹の部分にはチュービングヒーターが内蔵されており、膝の上に乗せたり、ベットまで連れて行き暖まりながら寝ることができる。