金沢美術工芸大学
PLUG-IN HOUSE
-「自在さ」が生み出す応急仮設住宅 -
原 友望実 / 美術工芸学部デザイン科環境デザイン専攻
トレーラーハウスの可搬性とユニットハウスの拡張性を合わせ持つ、配置と間取りの自在なカスタマイズ型応急仮設住宅の提案。住宅の持つ機能をユニット化し、パーツとして扱うことにより現地での組立作業を容易なものとする。同時に、家に可搬性をもたらすトレーラーユニットが単独型やコミュニティ形成型など、多様な配置計画にフレキシブルに対応する事を可能にする。団地形成や住宅一戸の生活環境の組み立てをサポートし、被災で負った心のダメージを癒しながらも安心して未来を希望できる住環境を構築する。
この提案はインフラフリー社会における住宅形式の予備研究でもある。
地中に埋まったライフラインではなくトレーラーユニットにおいて、電気、ガス、水道をまかなえるようになれば、ゼロエミッションハウスとして何処にでも成り立つことが可能となり、「場所」という概念から解き放たれた新しい生活像が見えてくる。