金沢美術工芸大学
公共空間における様々な待ち姿勢をサポートするベンチ
橋田望生 / 美術工芸学部デザイン科製品デザイン専攻
公共空間を使用する人には多種多様な人がいます。ゆったり座っている人や急いでいる人、また身長にも差があります。そのような様々な人達の待ち姿勢を観察することで、高さや方向性が画一的な既存のベンチではなく、様々なシーンに対応できるベンチが必要であることに気付きました。そこで私は高さ違いの座面を一つのシンボリックな造形におとし込んだベンチalpineを提案します。座面の高さが違うことにより、短時間の休息や長時間の休息でも姿勢をサポートすることができます。Alpineはパーツごとにシステム展開が可能です。座面部とコーナーアール部の組み合わせによって、横へのサイズ展開やS字にも展開できます。また、センターのスチールプレートには、テーブルの役割とオプションとしてプランターや広告板としての展開が可能です。alpineを設置することで新しいコミュニケーションスポットが生まれ、より魅力的な空間を演出することができます。