金沢美術工芸大学
私(身体)と空間
- 内側からの距離あるいは余白 -
北口貴是 / 美術工芸研究科 デザイン専攻環境デザインコース
私(身体)と空間には距離があり、余白が存在している。
私(身体)を包み込むものとして、皮膚や衣服、そして空間というフィルターがある。それらを通して、私(身体)が外部環境へと繋がっていく。衣服は私(身体)に対応しながら有機なカタチを持つ存在である。衣服のように纏うあるいは脱ぐような連続的空間体験の創出を目指すため建築をいま一度再構築する。
本研究では建築の距離と余白を思考することで空間の広がりや新たな設計手法を見出すことを目的とする。住むという行為から発せられる内側からの空間をテーマとする。敷地の詳細決定はあえて行わず、純粋に私(身体)か
ら発せられる内側からの空間を考える。今回表記している図面ではいくつかあるアイデアの中の『土の中』ということに設定を置くことにする