金沢美術工芸大学
遊具としてのパーソナルホバークラフト aero film former NEKTON
濱田夏美 / 美術工芸学部デザイン科製品デザイン専攻
aero film former とは、エンジンでマシンと地面の間に空気を送り、空気の層「エアロフィルム」を作り出すモビリティです。摩擦抵抗をなくすことでスケートボードのように地面を蹴って滑ることができる新しい遊具です。
特徴的なかたちは3つのポイントを意識してデザインしました。まず一つめは「人が乗る」ということです。乗り方を誘導し、サイドビューだけでなく乗っているときの視点からでも美しいかたちを実現しました。次に「新しい乗り物にふさわしい」ことです。エンジンからダクトへ流れのある一つの塊にし、カラーリングでは一筋のラインが暗闇で浮かぶような効果を狙いました。最後に「エンジンを搭載する」ということに関しては、全体のカウルとエンジンの露出の割合を追究し、モビリティらしい機能美でユーザーの気分を盛り上げる演出もしています。