武蔵野美術大学
Alteregoism
織田 隼生 / 工芸工業デザイン学科
私たちはあらゆるものを購入する事で生活しています。物事は金額によって価値が決まり、お金さえあれば何不自由ない生活が送れると思う事さえあります。稼ぐ事を最優先し、他者との繋がりは希薄なものとなりつつあります。一方、生き物には共生関係というものがあります。自身の力では成し得ない事を他の生物に頼るという関係をみてふと、気付かされます。種を超え協力し合う彼らの生態はまさしく私たちが失いつつある何かであると思いました。これはクマノミとイソギンチャクをモチーフにその「何か」を私なりの解釈で表現したものです。