金沢美術工芸大学
時代画報
村中 ひかり / 美術工芸研究科 デザイン専攻 視覚デザインコース
若者が流行を追いかける力は尽きる事がなく、また今も昔も常に何かしらのブームや象徴的なファッションが存在していました。この映像作品は、日本における主に若い女性のストリートファッションの移り変わりを終戦直後から現代にかけて、その時々で大衆の目に留まった・流行した物事を絡めながらグラフィカルに追っていく内容となっています。敗戦後の焼け野原から今日の状態にまで成長した日本の底力は素晴らしく、それはファッションを追い求める力と通じるものがあると考えています。来年で大震災から2年が経とうとしていますが、ゼロの地点からここまで復興を遂げたこの国なら、きっとまた立ち直れるというメッセージを暗に含めました。当時を生きてきた人にも、昔を知らない若い人にも、近代日本の流行と発展の様子を目で追える動画形式のファッション誌として見て欲しいと思います。