金沢美術工芸大学
Undine ~快適に使用出来る洗面化粧ボウル~
伊藤 幸花 / 美術工芸学部 デザイン科 製品デザイン専攻
現在市販されている洗面化粧台は、化粧に関してあまり考えられていない現状があります。また、身だしなみは洗面化粧台周りで行いたいという意識があるのにもかかわらず、実際に家のどこで化粧をしているのかというアンケート結果では自室とリビングで行っている人の割合が75%に達しています。現在の洗面台周りは照明が足りない、室温の暑い寒いなどといった理由でした。
これらのことから、化粧をする場に洗面の場を設けることで洗面から身だしなみまで移動することなくスムーズに快適な環境で行うことができるのではないでしょうか。
Undineは洗面と化粧の2つのボウルを象徴する有機的なフォルムと華やかなカラーでインテリアを想起させます。そして、ボウル内収納にしたことで奥のものでも取り出しやすく壁周りもすっきりとさせることができます。洗面ボウルの底を局面にすることで水はねを防ぐ工夫がされており、収納ボウルの蓋はスライドして開くため、化粧品類等はその上に広げて使用することができます。