金沢美術工芸大学
(エクスフォー)
松浦 泰明 / 美術工芸学部 デザイン科 製品デザイン専攻
「筒状の膜材の内側から、同一のパイプを4本突っ張るだけ」
つまり容易な分解、再構築が可能であるため、生地のカラーチェンジやクリーニングはもちろん、分解時は縦長の極小体積に収納できるため、不使用時の体積配慮や高い携帯性を発揮する。破損が発生した場合でも必要な部品のみ購入し交換すればよいため、修理や買い直しといった従来の概念を必要としないサステナビリティを達成する。
構造は、パイプ同士が密接していないため、力を加えると変形する。
この性質を活かし、着座の際に衝撃負荷が極めて少なく、姿勢変化に対し追従性を保ちながらリクライニングする快適な座り心地を実現した。
底面には高強度の防水性シートを配し、アウトドアシーンにも対応。
夕日に染まる海岸や満天の星空など美しい風景に身体を預け、大自然を体感する行為は何事にも代え難い贅沢なひとときとなるだろう。
ここに新しい座るかたちを提案する。“四次元の座り心地”へようこそ!