金沢美術工芸大学
Life/いのちのカタチ
長田 昂大 / 美術工芸学部 デザイン科 視覚デザイン専攻
自然の中には、美しいものや、独創的なものがたくさんあります。
中でも、私が特に魅力を感じるものは生き物が創リ出す“巣”です。
“巣”は、生き物の「家」であり、「子供を育てる場所」であり、生き物によっては「食糧を得るための罠」であったりと、“命と命の結び付き”を強く感じさせるもので、そのカタチはそれぞれの生き物が生きる上で適したように独自に創り出したカタチ、いわば“いのちのカタチ”なのです。“結ぶ”という言葉は「生す」という言葉が語源で「産み出す」という意味があります。
そのことから、生命が生まれ、育まれるという“命と命の結び付き”を水引の“結び”で表現し、巣のカタチを無数の“結び”によって造形しています。今作品では、蜘蛛の巣、蟻の巣、蜂の巣の3つの巣を制作しています。この作品を通して、少しでもあなたが思う命のカタチについて考えていただければ幸いです。